アニメーション作成ソフトSpineとUnity

Spineエディタについて

Spineエディタはゲームに命を吹き込む大切なアニメーションの制作ソフトの一つです。ここ数年は特にモバイルゲーム界隈で俄かに注目を集めつつあります。

特徴としてはパーツ素材に骨組みを埋め込み、動的にパーツを変形させる機能(Free Form Deformation)が特に魅力的です。

また部分ごとの形状変化に合わせて個別に素材を作らずとも、ある程度はこの仕組みで吸収できる上、書き出す画像の数を減らせるため、メモリの使用量も減りとても開発者としては魅力的なツールではないでしょうか?

Spineの良さ

SpineはUnityとの相性が非常に良いと言われています。
まず何かしらの3DCGソフトの使用経験があれば基本操作の習得には数日も掛からず、素人でも操作方法の動画などをみればすぐに覚えられるのも特徴です。

次に、パーツ同士の重なりの優先順位は「draworder」と呼ばれる独立した項目で制御されており、ボーンの親子関係などに影響されることなく完全にコントロールできます。

また、「draworder」にもキーフレームを設定することが可能で、アニメーションの特定のタイミングで特定のパーツを手間に出す、または後ろに隠す、といった状況にも問題なく対応できます。

最後にUnity上にインポートしたキャラクターはボーンの親子関係に基づいたヒエラルキーを持つGameObjectとして動作し、それぞれのTransformにColliderコンポーネントをアタッチして当たり判定を設定したり、Transformを直接弄ってプログラムからボーンを個別操作することもできます。

Spineの難点

基本的に日本語化されているのは公式サイトの一部だけになり、ツールを扱うだけなら英語のスキルは殆ど必要ありませんが、Unityへの組み込みやランタイム修正を行う場合はそれなりに英語と接しなければならないのは難点かもしれません。

最後に

これから2Dゲームを制作したい、アニメーションを作ってみたいという人がいましたら是非チャレンジしてみるのもよいかもしれません。

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