一富士二鷹三茄子、四以降は?
あけましておめでとうございます。
2018年もKnocknoteをよろしくお願い申し上げます。
皆様は新年を迎えて初夢は見ましたでしょうか。
新年最初の夢ですから、せっかくなのでバシっと一発縁起の良い夢を見たいものですよね。
初夢と言えばやはり!
日本には初夢に関する有名な諺に『一富士二鷹三茄子 (いちふじにたかさんなすび)』があります。
言葉の通り富士山、鷹、なすびに関する夢です。
元旦から2日にかけてこれらが夢に出てくれば大変縁起が良いとされています。
一富士二鷹三茄子の初出や由来は?
江戸時代には関東を中心にして富士山そのものを崇める富士信仰なる民間宗教が広まっていき、組織の一つである富士講が現在も文京区駒込にある駒込富士神社を信仰の拠点としていました。
駒込富士神社とその縁起物に関連して「駒込は 一富士二鷹 三茄子」なる川柳が詠まれており、文献として記録されたものでは最古なのだそうです。
ただし同時期に「一富士二鷹 三茄子」を記した文献は多数残っているようで、記録される以前から広く普及していたことが伺えます。
なぜこの3つの組み合わせなのか、後付けも含めて諸説あるそうです。
- それぞれ 富士→無事、鷹→高(い)、茄子→成す の掛言葉
- 富士山、愛鷹山(富士山近隣の山)、茄子の値段、 それぞれの高さの順番
- 徳川家康が富士山、鷹狩り、茄子を好んでいたから
また実は縁起が良いとは裏腹にこのような説もあるようです。
- 富士→曾我兄弟の仇打、鷹→赤穂浪士の討ち入、茄子→伊賀越の仇打
一富士二鷹三茄子は日本の三大仇打ちと言われているこれらの事件の隠語であるという説です。
仇打ちとはつまり復讐・逆襲のことですから縁起ものとは程遠い物騒なイメージを持ってしまいますね。
諺には続きがある!
一富士二鷹三茄子には続きがあります。
『四扇五煙草六座頭 (しせんごたばころくとうざ)』です。
座頭とは江戸時代に見られた階級の一つです。
北野武監督がリメイクした映画「座頭市」などで有名ですね。
リメイクされた映画は金髪に髪の毛フサフサの人物でしたが、実際は座頭は頭髪を剃って坊主にしていたようです。
由来は
- 扇→末広がり、煙草→煙の上昇から出世を思わせる、座頭→坊主=毛が無い=怪我無い
座頭だけはなんだかダジャレのようにも見えますが、、、
総じて縁起が良さそうな意味が付け加えられています。
では、よい夢を!