叱り方で意識すべき4つのステップ

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ご家庭における子育ては勿論、職場や学校での部下への叱り方で悩んでる方は多いと思います。そこでインターネットで検索してみても、「大声をださない」「理由をしっかりと話す」などと当たり前のようにたくさんの”正しい叱り方”がヒットするかと思います。しかし、実際にやってみると意外と難しいもの。なぜなら親も上司も先輩も、人だからです。感情ありきの人間なので、叱ることもちゃんと訓練しないとうまくならないものです。いきなり人間は変われる生き物ではありません。まずは自分自身が未熟であることを十分に認識した上で、習慣にしていくことで慣れていくしかありません。

STEP1:自分自身すらコントロールできなければ他人はコントロールできない

本当に人が怒って感情的になったときって、もう何に怒ってるかすらわからないくらいの一種のトランス状態になっていると思います。大声で怒鳴ったり手をあげてしまいたくなることも、あるかもしれません。しかし恐怖で支配する人間関係は生産性を生みません。不満、苛立ち、嫉妬、恐怖、、、ネガティブな感情がその空間を支配していきます。普段から怒りっぽいと自覚している方や、周りに器が小さいと思われているような方は強くここを意識する必要があります。自分自身をコントロールできないような人が他人をコントロールできるはずがないのです。自分の頭が怒りでいっぱいになってどうしようもないときは、一度トイレなどにいき、深呼吸して時間を少しおいてみてください。自律神経のバランスを唯一自分の意志でコントロールできるのは深呼吸といわれています。まずはここで一息いれて自分をコントロールしてみます。

STEP2:怒りの裏の本質的な感情を本音で伝える準備をする

怒りをおいて一呼吸おいたら、次は自分の中にある本質的な感情と向き合ってみましょう。


・遊びに行った子供と連絡がとれない

・本質的な感情:”心配”

・怒り

ここで「なんで連絡してこないんだ!!外出禁止だ!」と本質的な”心配”の部分を説明せず怒鳴ってしまうとよくありません。
しっかりと”心配”の部分を本音で伝えることがポイントなのです。

STEP3:できるだけ2人きりの環境で丁寧に冷静に伝える

大人は勿論、子供にも自尊心があります。みんながいる中で大声で叱ってしまうと、大人が思っている以上に繊細な感情のセンサーが働いてしまいます。怒られている子も、周りで聞いている子も。
それが笑いものにされたり、噂になってしまったりと2次的な受ける必要のない罰を受けなくてはいけなくなります。それは大人の世界でも一緒です。いよいよ伝える時、一番大切なことは愛情を持って伝えることを意識することです。そうすることで自分のことを考えいってくれていると伝わり、いたずらやミスを減らそうという意識に変わっていきます。

STEP4:叱り終わったらすぐに切り替える

いつまでも過去を責められてももうどうしようもありません。大前提として同じミスを2度繰り返さないことは必ず意識してもらわないといけませんが。

上司「今後は同じミスは繰り返さないようにね。わからなければ抱え込まないですぐに相談してね。大丈夫?」

部下「はい、今後は気をつけます!」

上司「よし!じゃあこの話おしまい!切り替えて次のアポ一緒に頑張るよ!」

部下「貴重なお時間ありがとうございました!頑張ります!」

自分が部下の立場で考えるとわかりやすいですが、上記のような短くてサクッとしたやりとりが理想的です。
叱るのもエネルギーを使うしあまり気持ちのいいものではありませんよね。”本音でサクッと愛情をもって”伝えればきっと伝わると思います。

しかし時には何度いっても同じ過ちばかり・・・といったこともあります。そういったときはいっその事諦めてしまうのも一つの手段だと思います。その代わり、いいところを見つけてあげて、そこをどんどん伸ばしてもらうという考え方も時に必要だと思います。

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