200年ぶりに新しい”青色”が発見された!

KnocknoteコラムMasSubramanian
Mas Subramanian教授 – photo from npr

200年ぶり、新しい青色の発見

200年ぶりに新しい”青色”が発見されたそうです。

構成元素であるイットリウム(Y)、インジウム(In)、マンガン(Mn)の元素記号をとってこの新しい青色は「YInMnブルー」と名付けられました。
日本語での発音はインミンブルー。
ちなみに”世界で最も青い”らしいです。基準はよく分かりませんが。

発見自体は遡る事8年前の2009年、米国オレゴン州立大学の教授であるMas Subramanian(マス・スブラマニアン)教授により、作業の過程で偶然発見されました。

新たな青色の登場は1800年初頭にコバルトブルーが発見されて以来。
実に200数十年ぶりの事のよう。

YInMnブルー

ちなみにこの新しく発見された「YInMnブルー」は近く新色のクレヨンとして一般発売されるそうで、幼稚園児のお絵かきやクレヨンアートは今までには無かった新しい色での表現が可能となるわけですね。

世界を動かした青色

“青色”と聞くと、3名もの方々が同時にノーベル物理学賞を受賞した契機となった「青色発行ダイオード(LED)」の開発成功も割と記憶に新しいのではないでしょうか。

それまで赤色や黄色のLEDは開発・実用化されていたものの、青色は発色が困難で20世紀中の青色の実用化は不可能とも言われていたようですが、先の3名、赤崎教授、天野教授、中村教授の功績により青色LEDの実用化が現実的となりました。

結果、光の3原色である「赤、青、緑(黄色+青)」が揃ったことにより白を出す事ができるようになり、照明やテレビ、ディスプレイでの表現力が格段に上がりました。
まさに”世界を変えた青”といえるでしょう。

ノーベル物理学賞
驚くべきことに、この青色LEDの発見も実はちょっとしたトラブルによるもの。
つまりはこれもまた偶然による産物ということです。

もちろん、新青色原素にしろ青色LEDにしろ、両者ともに長年携わっていた分野での発見なのですから、偶然とはいえ必然に近い発見であったことは言うまでもないでしょう。

まだまだ発見で溢れている?

ドラえもんに登場するジャイアンとスネオがある時「昔の人はよかった、世界は魔境や秘境でいっぱいだった。今は全部発見つくされちゃった。つまらない時代に生まれたもんだ。。」みたいな台詞と共に新しい発見が無いことを嘆いていましたが、どうもそうではないようですね。

確かに魔境や秘境はそう簡単に発見はできないでしょうが、こうやって今まで見つからなかったものが偶然の産物によってでも、出てくるということはまだまだ知らない事や新しい発見がいくらでも隠れているということではないでしょうか。

青はワクワクする色

何かとニュースになるような気がする”青色”ですが、今後は青色に関するどのような発見があってどのように世界に影響を与えていくのでしょうか。

“生物の存在が確認された新たな青い惑星が発見された”

はたまた

“青色のネコ型ロボットが予想以上に早く開発された”

なんてことも。。。?

(青いネコ型ロボット、実は最初は黄色だけどね)

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