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【重要】子供向けプログラミング教育をとりまく状況と今後の動向

コラム
【重要】子供向けプログラミング教育をとりまく状況と今後の動向

いよいよ2020年から小学校でプログラミング教育が必修化になります。今、教育現場や習い事としてのプログラミング教室でどのような事が起きているのでしょうか。本記事では各文献を引用し、プログラミング教育の状況や必要性についてまとめます。

なぜ、プログラミング教育なのか

プログラミング教育の目的

プログラミング教育必修化の背景に、IT人材不足が挙げられます。

経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果 」によりますと、IT人材不足は2020年で36.9万人、2030年では79万人にもなりうると言われています。

その対策として、プログラミング教育の必修化がはじまります。

なお、海外ではすでに多くの国がプログラミング教育を必修化としています。

・ 公共放送局がmicro:bitを生んだ イギリス
弊社プログラミングスクールでもお馴染みのmicro:bitですが、イギリスのBBCが中心となって開発された教育用のコンピューターなのです。なんと11〜12才の子どもに100万台無料配布するほど、国家的にICT教育に熱心なのです。なお、2014年より5〜16歳までのプログラミング教育が義務化されています。

・NAVERやサムスンを生んだ、韓国
韓国では、なんと1987年に初等中等教育における情報教育のカリキュラムが始まりました。韓国では中学校では2018年、小学校は2019年からそれぞれ「情報」または「実科」という科目でプログラミング教育の必修化されています。

・Skypeが生まれたIT先進国エストニア
2012年から、小学校1年生以上を対象にプログラミング教育推進プログラムが開始されました。国が発行したテキストはありませんが、ScratchやLightbotなどが使用される事が多いそうです。なんと小学生のスマホ所持率が90%を超えているとも言われています。それくらいITが身近な存在だそうです。

プログラミング教育が注目される背景

プログラミングというとソースコードや英語の文字の羅列を思い浮かべる方も多いと思います。ではプログラミング教育はこのようなスキルを身に着けるためのものなのでしょうか。

「文部科学省 小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について」によりますと、”子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育むことであり、コーディングを覚えることが目的ではない。”とあります

2045年には人工知能が人類を超えると言われているシンギュラリティ(技術的特異点)を迎えるとも言われています。今後AIが発展していく中で、論理的に物事を考える事ができる力は不可欠となります。

また、2011年8月のニューヨークタイムズ紙インタビューで米デューク大学の研究者であるキャシー・デビッドソン氏が語った「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」、マイケル・オズボーン氏(オックスフォード大学准教授)の予測の「今後10年~20年程度で、半数近くの仕事が自動化される可能性が高い」という言葉にもあるように、子供たちにはこの将来が読めない時代で、急速な技術の進化についていく能力が要求されます。

「文部科学省 小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について」では、”将来の予測が困難な時代の中で、これからの子供たちに求められるのは、これまでにないような全く新しい力ということではなく、従来からも重視されてきている読解力や論理的・創造的思考力、問題解決能力、人間性等について、加速度的に変化する社会の文脈の中での意義を改めて捉え直し、しっかりと発揮できるようにすることであると考えられる。”とも述べられています。

プログラミング教育に対する小学校教員の動向

教員の17%が2020年プログラミング必修化を知らなかった

引用:教育テスト研究センター年報

「プログラミング教育に関する現状と今後の展開」によりますと、2018年5月にある市の現職の小学校の教員295名にアンケートをした結果、教員の17%も2020年からプログラミング教育が小学校で必修になることを知らなかった事がわかりました。

また、プログラミング的思考という言葉を知っている教員は54%のみにとどまりました。この事実は実際社会問題ともなっているIT人材不足という社会の現実と教育現場が乖離していることを裏付ける結果ともいえます。

教員の64%がプログラミング未経験

引用:教育テスト研究センター年報

弊社プログラミングスクール「Knocknote Education」でも2016年夏から大人気の、Scratchコースでお馴染みのソフトScratch(スクラッチ)をはじめとしたプログラムについての調査です。同調査にて教員295名を対象にした結果です。

ソフトウェア問わず、プログラムを書いた事があるかという問いに対しては64%が未経験という結果になりました。対してやってみたいという質問には68%がはいと答えています。

この結果は、機会があれば意欲的にやってみたいと考えている教員が多いとも言えます。

要求されるプログラミング講師

教員の意識についての調査結果ではプログラミングを指導できると答えた教員は、14%のみだったという結果もあります。このことは英語教育と比べ、教材や実践経験の不足を考慮すれば、現状を正直に示したデータとも言えます。

弊社プログラミングスクール「Knocknote Education」でも、各学校法人様で授業をさせていただいておりますが、外部講師の需要が高まっているという事実と同時に、根本的にプログラミングを教える事ができる教員が非常に少ないという課題を明らかにしているとも言えます。

プログラミングスクールの動向

2024年には2019年の約2.3倍、250億円超の市場規模に

「2019年 子ども向けプログラミング教育市場調査」によりますと、2024年の市場規模は2019年の2.3倍の250億円超に拡大すると予測していると発表しています。同調査では、教室数と教材費と受講料から規模予測を算出しています。

更に以下環境が整備される事で、市場拡大はより加速し、2030年までに1,000億円を超える可能性もあるようです。

(※4)船井総研調べ

なお、現在文部科学省では、2021年から始まる大学入学共通テストにおいて2024年以降のプログラミングを含む「情報科目」の導入が検討されており、プログラミング教育の価値の浸透により、さらなる市場拡大が期待できるという結果です。

プログラミング教室数 5年で約6倍に

「2018年 子ども向けプログラミング教育市場調査」によるとプログラミング教室数の推移も驚くべき成長率となっています。

同調査によるとプログラミング教室数は、2013年750から2018年は4457と約6倍に増え、2023年には11,127に達すると予測しています。実際にJR東日本や東京メトロ、家庭教師のトライやミニ四駆でお馴染みの模型のタミヤなど、異業種が参入してきています。

弊社プログラミングスクールの今後の展望

programming-education
ロボットプログラミング

弊社プログラミングスクール「Knocknote Education」では、「夢で満ちあふれた明るい未来を」という経営理念のもとに、子供達の将来にとっていかに豊かさを生み出すプログラミング教育であるかを信念に、邁進してまいります。

・問題を分解し構造化して捉える力
・法則やパターンを認識し応用できる力
・大切な情報のみを取り出し抽象化できる力
・創出に価値を見出し失敗を恐れず挑戦できる力
・課題や問題を俯瞰的又は論理的に捉え投げ出さない力

これらをプログラミングを通じて習得することが、これから子供達の人生の先に待つあらゆる障壁を突破するために必ず役に立つという事を我々は確信しています。

講義内容や講座内容については、常に子供達が主役となり、自分と向き合い考えぬくことにより、プログラミング的思考を楽しみながら育む事をテーマにカリキュラムを組んでいきます。

教材はそのためのツールであり、常に新しい教材やカリキュラム内容を模索しています。今後も子供達により多くの夢や豊かさ、ワクワクできる事を提供できるように日々精進してまいる所存です。

少しでも興味のある方はこちらより、お気軽に体験教室にいらっしゃってください。きっとお子様のキラキラした瞳に感動されると思います。

参考文献
プログラミング教育に関する現状と今後の展開、IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果、文部科学省 小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について教育テスト研究センター年報「2019年 子ども向けプログラミング教育市場調査」「2018年 子ども向けプログラミング教育市場調査」

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