Unity 6.2正式リリース!Unity AI Betaが開く新たなゲーム開発の可能性
コラム
Unity 6.2正式リリース!
エディタ統合AI「Unity AI Beta」が切り拓く、創造性と生産性の新時代
2025年8月12日、Unity TechnologiesからUnity 6.2の正式版がリリースされました。
今回のアップデートは、ただのバージョンアップではありません。
ゲーム開発の現場にとって、未来を大きく変えるかもしれない機能がたくさん詰まっています。
特に注目なのが「Unity AI Beta」です。
これまでのUnity MuseやUnity Sentisがひとつに統合され、もっと便利でパワフルな開発支援ツールとして生まれ変わりました。
アセット作成やコードの自動生成、デバッグサポートまで、開発者の“こんなことできたらいいなをグッと身近にしてくれます。
この記事では、Unity 6.2の新機能のポイントと、Unity AI Betaがどうゲーム開発に役立つのかを分かりやすく解説します。
実際に使ってみた感想や教育現場での活用例、注意点などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Unity 6.2とは?

Unity 6.2は「より高速で、信頼性が高く、安定したエンジン」を目指して開発された、プロダクション用途にぴったりな安定版です。
Unity Hubから無料でダウンロードできますので、今すぐ試せます。
今回はLTS(長期サポート)と同じように、しっかりサポートが続く“Update release”として提供されています。
ですので、長く使いたい方や現場での導入も安心です。
主要な新機能
World Space UI:3D空間に直接UIを置けるようになりました
Unity AI Beta:エディタ内でAIがアセット作成やコーディング支援
Developer Data Framework:ユーザーのプレイ状況やパフォーマンス情報を可視化
Graph Toolkit:カスタムノードエディターを効率よく作れます
Mesh LOD自動生成:インポート時に自動で最適化
Android XR強化:ハンドメッシュや動的リフレッシュレート対応
Unity AI Betaとは何か

Unity AI Betaってどんなもの?
今回の目玉機能ともいえるのが「Unity AI Beta」です。
これまで、AIでアセットを作るには外部ツールが必要だったり、データのやり取りが手間だったりと、いろいろ面倒な部分もありましたよね。
Unity AI Betaなら、全部エディタ内で完結しますので、「欲しいものをその場でサッと作る」ことが本当に簡単になりました。
たとえば、「このシーンに10個Cubeをランダムに置いて」と指示すれば、数クリックでAIがやってくれます。
「プレイヤー移動スクリプトを作成」と頼めば、雛形のC#コードもサッと生成してくれます。
外部アプリを切り替えたり、面倒なインポート作業を挟む必要もありません。
主なAIアシスト機能
- /ask:プロジェクトの構造や設定についてAIが質問に答えてくれる
- /run:エディタ操作をAIが実行してくれる
- /code:AIがスクリプトを自動生成
また、アニメーション・テクスチャ・マテリアル・サウンドなどのアセット生成も、プロンプト入力や画像参照でサクッと作れるのが特徴です。
実際に使ってみた印象
Unity AI Betaは、インストールも使い方も本当に簡単でした。
Unity HubでUnity 6.2を入れて、エディター右上のAIボタンをクリック、利用規約に同意するだけ。
技術的な難しさはほとんど感じませんでした。
テクスチャやサウンドの自動生成は特に便利で、
「こんな背景が欲しいな」「効果音を一つ作りたい」という時、数分で作れるのは驚きです。
もちろん、完全に思い通りのものが出てくるとは限りません。
特に日本語プロンプトだと、AIが少し勘違いしてしまうこともありました。
でも英語プロンプトに切り替えたり、何度か生成を繰り返してみると、だんだんイメージに近いものが出てきます。
注意点・現状の弱点


- 生成には多少時間がかかる場合も
- 複雑なアセットは数分待つことがあります。他の作業と並行して使うのがおすすめです。
- 日本語プロンプトは工夫が必要
- 特に「和風」など文化的な表現は英語で伝える方がイメージ通りになりやすいです。
- AI依存のリスク
- “全部AI任せ”ではなく、「自分でアレンジする・良し悪しを見極める」力も大切です。
- 将来的には有料化予定
- 現在はβ期間で無料ですが、今後は有料プランになる予定です。
まとめ
Unity 6.2とUnity AI Betaの登場で、「もっと手軽に・もっとクリエイティブに」ゲーム開発ができる時代になってきました。
難しい技術や作業に悩まず、アイデアをどんどん形にできるのはとてもワクワクします。
教室の教材作りから、本格的なインディー開発まで、
これからUnityを使う人たちにはぜひ一度体験してほしい新しいツールです。
新しい開発体験、ぜひ楽しんでみてください!

吉田先生やよっしー、たまによしぞーって呼ばれたりしています。よろしくお願いします。