プログラミング教育新聞 2025年12月号|TETRA UP
お知らせ
目次
🚀今月のTETRA UPニュース

2025年もありがとうございました!冬休みの過ごし方と「ミライエFes」直前のお知らせ
2025年も残りわずかとなりました。
今年もTETRA UPにお通いいただき、本当にありがとうございました。
教室では現在、今月開催予定の発表会「ミライエFes 2025」に向けて、作品の仕上げやスライドづくりが大詰めを迎えています。オリジナルゲームやアニメーション、ロボット、Unity・Robloxによる3Dゲームなど、子どもたちの「好き」と「工夫」が詰まった作品が並ぶ予定です。発表会当日の様子や受賞作品のご紹介は、次号のプログラミング教育新聞でお届けいたしますので、どうぞ楽しみにお待ちください。
あわせて、冬休み中も少しだけプログラミングに触れていただけるよう、次のような「おうちでできる取り組み」もおすすめしています。
- これまでに作った作品の遊び方・ルールを家族に説明してみる
- 「こんなステージを追加したい」などのアイデアをメモに残し、年明けの授業で形にしてみる
- タイピング練習サイトなどで、毎日5〜10分だけキーボードになじむ時間をつくる
冬休みはゆっくり休みつつ、今年のがんばりを振り返り、
「来年はこんなものを作ってみたい!」とイメージをふくらませるのにぴったりの時期です。
2026年も、子どもたち一人ひとりのペースに寄り添いながら、楽しく・安心して挑戦できる学びの場づくりに努めてまいります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
プログラミング教育TOPICS

2-1. 冬休みは「作るデジタル遊び」にシフト!おうちでできる創作アイデア集
冬休みはどうしてもゲームや動画の時間が増えがちですが、「遊ぶ」だけでなく少しだけ「作る側」に回ってみると、ぐっと学びの時間になります。たとえば、
- Scratchで年末年始ミニゲーム
おみくじゲームや今年を振り返るクイズゲームなど、3日で完成を目指す小さな作品づくり。 - マイクラで「来年の理想のまち」づくり
「こんな学校があったらいいな」など、親子で話しながら街を一緒に作る。 - スマホ・タブレットでショートムービー編集
2025年の思い出ムービーや、自分のゲーム紹介動画を作ってみる。
保護者の方が細かい操作を教える必要はなく、
「見てあげる」「感想を伝えてあげる」ことが一番のサポートです。
「ここがおもしろいね」「こんなところを工夫したんだね」と言葉にしてあげることで、子どもたちは自信をもって次の一歩に進めます。
2-2. 子どもをネットトラブルから守る「デジタル安全リテラシー」入門
オンラインゲームやSNS、動画サイトなど、子どもたちがインターネットに触れる機会は年々増えています。その一方で、
- ゲームのチャットでのトラブルや暴言
- SNS・コメント欄での誹謗中傷、知らない人からのDM
- 「無料アイテム」「チート」をうたう怪しいサイト
といったリスクも身近になっています。
まずは家庭で、次のようなシンプルな3つのルールを共有しておくと安心です。
- 顔・住所・学校名などの個人情報は出さない
- お金やアカウント情報は、必ず保護者に確認してから入力する
- 怖い・変だと思ったら、一人で抱えずすぐ大人に相談する
フィルタリングやペアレンタルコントロールなどの設定は、
「信用していないから」ではなく、安心してチャレンジするための“安全ベルト”と伝えていただくとよいと思います。
完全に避けるのではなく、リスクを理解し、正しく付き合う力を少しずつ育てていきましょう。
2-3. 英語×プログラミングで広がる子どもの将来
プログラミングと英語は、実は相性の良い組み合わせです。
世界中の教材やチュートリアル、公式ドキュメント、エラーメッセージの多くは英語で書かれており、英語に抵抗が少ないだけで、アクセスできる情報が一気に広がります。
とはいえ、小学生のうちから難しい英文を読む必要はありません。まずは、
- start / stop / play / score / level / save
- jump / attack / power / health など
ゲーム画面やブロックに出てくる英単語の意味を、一緒に確認するところからで十分です。
ときどきあえて英語UIのゲームやアプリに触れながら、
「これはどのボタンだと思う?」「世界の子どもたちも同じ画面を見てるんだね」とポジティブに声をかけてみてください。
英語とプログラミング、二つの「言語力」を少しずつ育てておくことで、将来、海外の教材やコンテストに挑戦したり、世界中の仲間と一緒にものづくりをする可能性が広がっていきます。
保護者向けコラム

子どもの「なりたい未来」が何度変わっても大丈夫?
AI時代のキャリア観の育て方
「この前までユーチューバーと言っていたのに、今はゲームクリエイター?」「前はお医者さんって言っていたのに、最近は全然違うことを言い始めた…」
お子さまの「将来なりたいもの」がコロコロ変わるのを見て、不安になることはないでしょうか。
しかし、今は大人でも転職やキャリアチェンジが当たり前の時代です。
子ども時代に興味が変わるのは、自分の「好き」や「得意」を探す自然なプロセスと考えて問題ありません。
大切なのは、職業名そのものよりも、
- 筋道を立てて考える「論理的思考力」
- うまくいかないときに試行錯誤する「問題解決力」
- デジタルツールを前向きに使う「デジタルリテラシー」
- 自分の考えを人に伝える「コミュニケーション力」
といったどんな仕事にも通用する土台の力です。
プログラミング学習や発表会での作品づくりは、まさにこれらを育てる場でもあります。
AIについて話すときも、
- ❌「その仕事はAIに取られちゃうかも」ではなく
- ⭕「その仕事も、今とはやり方が変わっていきそうだね」
といった伝え方にすると、「なくなる」不安よりも、「どう変わるか」を一緒に考えるきっかけになります。
そして何より、お子さまには、
「将来の夢は、一度決めたら変えてはいけないものではないよ」
「今の自分で考えた“仮の答え”で大丈夫。あとから変わってもいいんだよ」
というメッセージを、ぜひ言葉にして伝えてあげてください。
興味の変化を前向きに受け止めながら、何度でも学び直し・挑戦し直せる力こそ、AI時代を生きる子どもたちにとって一番大きな財産になっていきます。
TETRA UP講師の想い

第12回は吉田がお送りします。
2025年も、あっという間の一年でした。
毎週のレッスンでお子さまたちと向き合っていると、カレンダーの進み具合よりも、「できなかったことができるようになった瞬間」や、「自分から新しいことに挑戦しようとする姿」の方が強く印象に残ります。
今年も、最初はマウスの操作やタイピングに不安そうだった子が、自分で考えたキャラクターやステージを形にできるようになったり、エラーが出たときにすぐ講師を呼ぶのではなく、原因を探そうと画面とにらめっこする姿が見られたりと、一人ひとりの中に確かな成長がありました。プログラムが思い通りに動かないとき、悔しそうな表情をしながらも、もう一度チャレンジする姿を見るたびに、「この粘り強さは、きっと将来どんな分野でも力になる」と感じています。
現在、教室では発表会「ミライエFes 2025」に向けた準備が佳境を迎えています。
作品そのものを仕上げるのはもちろん、「どこを一番見てほしいのか」「どう説明すれば伝わりやすいか」を一緒に考えながら、スライド作りや発表練習も進めています。人前で話すことが得意な子もいれば、緊張で声が小さくなってしまう子もいますが、それぞれのペースで一歩ずつ「人に伝える経験」を積み重ねているところです。
日頃から送り迎えやお家での声かけなどで支えてくださっている保護者の皆さまには、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。ご家庭でのちょっとした一言――「今日どんなことをやったの?」「そのゲーム、今度見せてね」といった言葉が、お子さまのやる気を大きく後押ししていることを、日々実感しています。
発表会本番では、画面の中の作品だけでなく、ここに至るまでの過程や子どもたちの表情も含めて、ぜひじっくりご覧いただければと思います。
そして2026年も、プログラミングを通して「好きなことに夢中になれる時間」と「チャレンジから学ぶ経験」を、教室全体で大切に育んでまいります。
今後とも、TETRA UPをどうぞよろしくお願いいたします。

吉田先生やよっしー、たまによしぞーって呼ばれたりしています。よろしくお願いします。