ドローンの有効活用
コラム活躍するドローン
・医療で活躍するドローン
スイス連邦民間航空局(Swiss Federal Office for Civil Aviation, FOCA)がMatternetに、同社の配達ドローンが昼夜を問わずいつでも、都市の上空を自律飛行してもよい、と認可しました。
今回スイス政府が自律飛行を許可したMatternetのM2ドローンは、航続距離20キロメートルで2キログラムの荷重を運び、平均速度は、毎時36キロメートルです。クワッドコプターで、二重化センサーと自動操縦システムを搭載していて、機上の電子機器がだめになったら、パラシュートを開いて着陸します。離陸も着陸も基地局から行い、そこには赤外線信号によるピンポイントの着陸ができます。
これにより血液サンプルの運搬が可能となり、渋滞などを気にせずに緊急手術などに間に合わせて運搬ができます。
この他にもドローンの医療利用はすでに各所で始まっていて、ドイツでは、DHLの”小荷物コプター”が、北海の孤島ユイストの住民に薬を届けています。ルワンダでは、Ziplineが政府の事業により、血液や医療用品を病院と診療所に配達しています。
・動物観測ドローン
根室管内標津町のNPO法人南知床・ヒグマ情報センターと、一般社団法人セキュアドローン協議会が、標津町の伊茶仁川周辺で、ドローン(小型無人機)を使ったヒグマの個体数調査の実証実験を行いました。同センターによると、ドローンを使ったヒグマ調査は国内初です。
これによりヒグマの生態が無人で安全に行うことができ、さらには生態を把握することで人との遭遇を減少させ、ヒグマによる被害も減少できるとのことです。
長野県伊那市は害獣対策として、ドローンの活用を検討しています。赤外線カメラなどを装備したドローンを山林上空に飛ばして鹿などの居場所を把握し、害獣の撃退につなげる狙いです。鹿は見た目は愛くるしいですが、農作物や森林を荒らす害獣として問題になっています。ドローンを使って鹿や猪をたくさん捕獲できたら、お肉をいっぱい食べることができますね。
日本におけるドローンの課題
ドローンの飛行をする際は許可された場所以外での飛行をする場合は、あらかじめ許可を取らなければいけません。
許可なしにドローンを飛行させてしまった場合は犯罪となりますので気をつけてください。
また場所以外にも、飛行方法もルールがあります。
1.日中(日出から日没まで)に飛行をすること。
2.目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
3.人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること
4.祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと
5.爆発物など危険物を輸送しないこと
6.無人航空機から物を投下しないこと
このことを守らずに事故を起こした場合は操縦者の責任となりますので気をつけましょう。
法律が研究の邪魔をしてしまいそうな状態ですが、規制区外であったり、許可を受けていれば問題はないのでできる範囲で研究していきましょう。
ドローン産業は時代が進むにつれてさらなる進化をしてきそうですね。
ドローンにプログラミングをして自動飛行で飛ばして、何ができるかも今後可能性が広がっていきますね。
株式会社Knocknote代表取締役。大学卒業後不動産営業に従事した後、ITの重要性を強く感じエンジニアへ転職。ソーシャルゲーム開発、スマホアプリやPepperアプリの企画及び開発、高校でのプログラミング講師などの業務に携わる。2017年1月に創業。現在はプログラミング教育事業、システム開発事業を展開。今後は海外向けの教育事業をさらに拡大させていく事が目標。著書:『作って学べるUnity超入門』(技術評論者)