今問われるプログラミングの力
コラムなぜ今プログラミングが必要なのか
「プログラミング」この単語にどのような印象を感じるでしょうか。「黒い画面にたくさん英語が並んでいて難しそう」「必修化と聞いたけど、まだ小さなうちの子にもできるの?」このような印象ではないでしょうか。同時に「今後も世の中はもっと便利になり、IT化はますます進むだろう」「今のままで大丈夫?何か取り組んだ方がいいのでは?」といった漠然とした不安もお抱えではないでしょうか。
今回は「なぜ今プログラミングが必要なのか」を、以下の4つの観点からご説明いたします。
①IT人材の不足化
②プログラミング教育の必修化
③プログラミング時代の過渡期
④終身雇用の崩壊と次世代の安心
IT人材の不足化
2030年時点で、最大78.9万人の人手不足
経済産業省の調査※1によると、ITニーズの拡大に伴い2030年時点で最大で78.9万人のIT人材不足の可能性が示唆されています。2018年時点で22万人もの人材が不足しており、今後のIT需要の伸びが大きければ更なる人材不足(高位シナリオで約79万人、中位シナリオで約45万人の不足)が想定されております。
2045年のシンギュラリティと無くなる仕事※2
2013年に英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授によって発表された「The Future of Employment(雇用の未来)」という論文では、「AIやロボット技術の進展によって、将来的に現在の半数の仕事がなくなってしまう」といったことを主張しています。
日本でも、マイケル・A・オズボーン准教授と野村総合研究所による共同研究※3で労働力人口のうち49%が人工知能やロボットによって代替可能という結果が出ています。また、キャシー・デビットソン教授(ニューヨーク市立大学)は「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業につくだろう」と予測しています。※4
プログラミング教育の必須化
文部科学省のGIGAスクール構想
お子様のいらっしゃるご家庭では既にご承知の方も多いかと思いますが、文部科学省のGIGAスクール構想の実現に伴い、学校でのプログラミング教育が現在必修化されています。※5具体的には、文部科学省のプログラミング教育の学習指導要領は以下の通りのロードマップを想定しています。
- 2020年 小学校におけるプログラミング教育の必修化
- 2021年 中学校におけるプログラミング教育の必修化
- 2022年 高等学校におけるプログラミング教育の必修化
2025年以降、大学入試共通テストにプログラミングが導入
大学入試センターでは、2025年以降の大学入試共通テスト「情報」のサンプル問題を公開されています。※6また大学の授業においても、企業が講義でプログラミングやIT・インフラ・AI開発を実施する事例が出始めています。※7
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プログラミング時代の過渡期
子供にさせたい習い事の上位に「プログラミング」がランクイン
2020年、子供にさせたい習い事の2位にプログラミング教室がランクインしています。また将来子供になってもらいたい職業も、経営者についで2位にランクインしています。※8
高校生がなりたい職業ランキングの1位にエンジニアが選出
高校生を対象にした将来つきたい職業では、全体ランキングの1位にエンジニア・プログラマがランクインしています。※9
終身雇用の崩壊と次世代の安心
世界時価総額の変遷(平成の約30年間)
つい30年ほど前の1989年には、世界時価総額ランキングに日本の企業が名を連ねておりました(1位はNTT)。銀行系の企業が多いことからも、バブル期の日本の繁栄が象徴されております。ですがこの30年で、ランキングは大きく変化しました。2019年にはアメリカのIT企業が世界時価総額ランキングの大半を占めるようになりました。残念ながら、40位以内に日本企業はありません(トヨタ自動車株式会社が43位にランクインしております)。※10
大企業・公務員に就けばひと安心ですか?
早期リストラ・黒字リストラ・終身雇用の崩壊・老後2,000万円問題・コロナウイルスの蔓延に伴う企業の倒産…様々な理由はありますが「大企業に就職したら、公務員になったら一生安泰」といった事実は過去のものとなりつつあります。これからの本当の安心は「どこにいても、何があっても自分なら大丈夫だ!」そう思えること、そう思える日常を過ごすことではないでしょうか。英語・プログラミングといった専門的なスキルを身につけることと同時に、自分に自信の持てる人生を送ることが求められているのではないでしょうか。
終わりに
いかがでしたでしょうか。「なぜ今プログラミングが必要なのか」を4つの観点からご紹介いたしました。これからの時代にプログラミングの必要性・重要性が増していることを実感していただけたかと思います。ご自身やお子様のためにも、プログラミングを生活に取り入れるきっかけにしてもらえればと思います。
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【備考】
※1 引用元:経済産業省 IT人材受給に関する調査(2019年04月)
※2 引用元:電通報 「シンギュラリティ」という壮大な仮説 真の驚異はその「検証力」にあり(2015年11月)
※3 引用元:野村総合研究所 「AIと共存する未来〜AI時代の人材〜」(2017年12月)
※4 引用元:TheNewYorkTimes Education Needs a Digital-Age Upgrade(2011年08月)
※5 引用元:文部科学省 GIGAスクール構想の実現
※6 引用元:大学入試センター 令和7年度以降の試験 サンプル問題『情報』
※7 引用元:中央大学 プレスリリース「特殊講義(ゲームプランニング) スクウェア・エニックス協力講座」講義概要(予定)
※8 引用元:株式会社イー・ラーニング研究所 イー・ラーニング研究所調べ(2021年01月13日)
※9 引用元:学研教育総合研究所 「高校生の日常生活・学習に関する調査」の結果より抜粋(2021年8月調査)
※10 引用元:STARTUP DB 平成最後の時価総額ランキング。日本と世界その差を生んだ30年とは(2019年07月)
株式会社Knocknote代表取締役。大学卒業後不動産営業に従事した後、ITの重要性を強く感じエンジニアへ転職。ソーシャルゲーム開発、スマホアプリやPepperアプリの企画及び開発、高校でのプログラミング講師などの業務に携わる。2017年1月に創業。現在はプログラミング教育事業、システム開発事業を展開。今後は海外向けの教育事業をさらに拡大させていく事が目標。著書:『作って学べるUnity超入門』(技術評論者)