プログラミング教育新聞 2025年10月号|TETRA UP
お知らせ
目次
🚀今月のTETRA UPニュース

TETRA UPでは、今年も恒例のプログラミング発表会を開催する運びとなりました!
昨年の発表会では、生徒の皆さんが一年間取り組んできた学習の成果を存分に披露し、創意工夫あふれる作品が会場を盛り上げました。
Scratchによるオリジナルゲームやロボットプログラミングによる自動制御システム、Unityの高クオリティなゲームなどなど、たくさんのプロジェクトが発表されました。今年は入賞景品がさらにパワーアップするという噂も。。。
今年は昨年以上に充実した内容をお届けする予定です。新たに導入したRobloxコースの生徒作品も初披露となり、より幅広いプログラミング分野での学習成果をご覧いただけます。
📰 プログラミング教育TOPICS
今月のTOPICS①
生成AIと子どもたち:「使わせない」から「正しく使う」へ

文部科学省の「生成AIガイドライン」以降、全国の学校でAIの使い方が見直され始めています。
10月号では、AIを禁止するのではなく「どう安全に活用させるか」に焦点をあて、家庭・教育現場双方での考え方を紹介します。
AIが学びを“代行”するのではなく、“補助”する使い方
たとえば作文やアイデア出しの補助、プログラミングでの発想支援など、AIを「考えるためのパートナー」として活用する動きが広がっています。
大切なのは、子どもたちがAIに依存するのではなく、「自分の考え」を持った上でAIを活用できるようになることです。
家庭でできる“AIとのつきあい方”
- AIに聞く前に「自分ならどう考える?」と話してみる
- AIの答えを見て「どこが良いと思う?」と意見を交わす
- 情報の正しさを一緒に確かめることでリテラシーを育てる
💬TETRA UPメッセージ:
AIに答えを聞く前に、自分の考えをもってみよう。
それが本当の“考える力”の育ち方です。
今月のTOPICS②
「失敗から学ぶ力」を育てるプログラミング教育

秋は発表や制作のシーズン。うまくいかない経験をたくさんする時期でもあります。
実はこの「失敗体験」こそが、プログラミング教育の最大の宝です。
今回は、失敗をポジティブに受け止め、学びにつなげる視点を紹介します。
デバッグは“間違い探し”ではなく“成長のチャンス”
エラーを見つけて直す過程では、「なぜこうなったのか?」を考える力=仮説思考が育ちます。
また、同じミスを繰り返さないように試行錯誤する過程こそが、子どもたちの「挑戦力」を育てます。
保護者向けコラム
家庭で育てる「考える力」とAIとのつきあい方

最近では、家庭でもスマートスピーカーや生成AIを使う機会が増えています。
AIは便利な反面、子どもが“考える前に答えをもらう”ことに慣れてしまうリスクもあります。
大切なのは、AIを使わせないことではなく、「AIを使いながら、自分の頭で考える力」をどう育てるかです。
AIとのつきあい方 3つのヒント
- ①「どう思う?」と聞いてからAIを使う
AIを使う前に、まず子どもの考えを聞く習慣を。考えるきっかけをAIに奪われないようにすることが大切です。 - ② AIの答えを一緒に見て「どこが良いと思う?」と話す
AIの出した答えも、絶対ではありません。親子で内容を比べ、良い点・違和感のある点を話し合うことで、批判的思考が育ちます。 - ③「わからないね」を一緒に楽しむ
AIでも答えられない質問を一緒に調べる時間は、子どもにとって最高の探究体験になります。
うまくいかないときの「声かけ」がカギ
子どもがプログラムでエラーに悩んでいるときや、AIの使い方でつまずいたときこそ、成長のチャンスです。
つい「こうすればいい」と教えたくなりますが、まずは見守りと共感を。
「難しいね。でもここまで自分で考えたの、すごいね!」
そんな一言が、子どもの自信を大きく支えます。
💬TETRA UPメッセージ:
AIの時代だからこそ、“考える力”と“挑戦する心”を育てよう。
家庭での小さな会話が、未来の学びを変えていきます。
講師の心得
「子どもが“うまくいかない”とき、講師ができること」

みなさんこんにちはTETRA UP鈴木です。
子どもが悩んでいるときこそ、講師の支え方が成長を左右します。
教えすぎず、待ちすぎず。「あと一歩、自分でできた!」という瞬間を奪わないサポートが鍵です。
さきに経験し、あらゆるものの答えを子供たちより少し多く知っている私たち大人は、つい答えを教えてあげたくなってしまうものです。
しかし、そんなときこそ主体性を持ってもらうチャンス。明確なゴールのみを共有しやり方は完全に任せてみる。信じてあげることがとても教育としては重要だと感じております。
💬心得メッセージ:
教えるより、引き出す。
それが“自分で考える力”を育てるTETRA UP講師の姿勢です。

株式会社Knocknote代表取締役。大学卒業後不動産営業に従事した後、ITの重要性を強く感じエンジニアへ転職。ソーシャルゲーム開発、スマホアプリやPepperアプリの企画及び開発、高校でのプログラミング講師などの業務に携わる。2017年1月に創業。現在はプログラミング教育事業、システム開発事業を展開。今後は海外向けの教育事業をさらに拡大させていく事が目標。著書:『作って学べるUnity超入門』(技術評論者)