【最新版】iOSアプリの申請までの手順「前編」
コラム先日iOSアプリを登録して申請したので、備忘録も兼ねてそれまでの手順をわかりやすく説明します。
最初に申請までの大まかな流れを説明して、それぞれの作業の詳細にフォーカスしていきます。
今回は「3.iOS Certificateの作成までお送りします。」
目次
- 1.概要
- 2.アカウントの準備
- 3.iOS Certificateの作成
- 4.iOS App IDsの登録
- 5.Provisioning Profileの作成
- 6.App Store Connectにアップロード
- 7.App Store Connectで申請
1.概要
1-1.アカウントの準備
iOSのアプリのリリースを行うためには以下の二種類にアクセス権限があるApple IDが必要です。
1.Apple Developer
2.App Store Connect
組織と個人の場合で権限の設定が異なるので要注意です。
1-2.iOS Certificateの作成
Apple Developerで製品用の証明書を作ることがこの作業のゴールです。
そのためにMacでキーチェーンアクセスを用いCertificateSigningRequest.certSigningRequest を作る下準備が必要です。
最終的にios_production.cerを作成してそれをキーチェーンアクセスに反映するのがゴールです。
1-3.iOS App IDs の登録
ここでは以下の三種類の設定をします。
1.アプリの名前
2.Bundle ID
3.App Serviceの設定
1-4.Provisionig Profileの作成
hoge.mobileprovisionを作るのがゴールです。
Provisionig ProfileはApp IDとiOS Certificateが必要になるのでこれら二つを先に作ってあることが前提となります。
1-5.App Store Connectにアップロード
1.Bundle identifier
2.iOS Certificate
3.Provisioning Profile
これまでに作成したこれらを基にアプリをアップロードします。
1-6.App Store Connectで申請
スクリーンショットやアイコン画像などのリリースする際にApp Storeで必要な情報をApp Store Connectに登録します。
無事に登録して提出できて、ステータスが申請待ちになったら終了です。
2.アカウントの準備
2-1 Apple developer
組織のApple Developer Progrmに登録している場合はadmin以上の権限を持つユーザーにadminn以上の権限を割り当ててもらいましょう。
以下のURLで作業するときに必要なIDです。
https://developer.apple.com/account/
2-2 App Store Connect
アプリをリリースするための情報を登録する時や審査に提出するときに必要なIDです。
組織のApple Developer Progrmに登録している場合はApp Manager等のマイ Appに登録するための権限が必要です。
個人の場合はAgentが既に割り当てられているので特にすることはありません。
以下のURLで作業するときに必要なIDです。
https://itunesconnect.apple.com/
3.iOS Certificateの作成
Certificate (証明書) には開発用と製品用の二種類があります。
今回の目的はアプリを審査に提出することなので、製品用のCertificateを作成します。
3-1.証明書作成の下準備
証明書を作るための下準備としてCertificateSigningRequest.certSigningRequestをMacで作らなければなりません。
Macの「キーチェーンアクセス.app」を起動させます。
次にキーチェーンアクセスのメニューから「証明書アシスタント」> 「認証局に証明書を要求」を選択
証明書アシスタントに以下を入力
ユーザーのメールアドレス:開発者のメールアドレス
通称:開発者の名前(無記入でなければなんでもいいです)
CAのメールアドレス:(ディスクに保存するので必須ではありません)
要求の処理:「ディスクに保存」と「鍵ペア情報を指定」にチェック
鍵のサイズ : 2084ビット / アルゴリズム : RSA であることを確認して、続けるを押すと
CertificateSigningRequest.certSigningRequest がデスクトップに保存されます。
3-2.Certificateの作成
ブラウザはSafariが推奨されています。
Apple Developer の Certificates Identifiers & Profilesにアクセスします。
「Certificates」>「All」>「+」を選択します。
Add iOS Certificateで製品用の「App Store and Ad Hoc」を選択します。
Continueを押して「Chooes File…」から先ほど作成したCertificateSigningRequest.certSigningRequestを選びます。
DownLoadします。
3-3.キーチェーンアクセスに登録
製品用の「ios_distribution.cer」がダウンロードできていたらダブルクリックしてキーチェーンアクセスに反映させます。
キーチェーンアクセスに新しく登録されているのと、Certificates, Identifiers & ProfilesのページにCertificationができているのが確認できたら終了です。
次回はiOSアプリの申請の手順の中編をお送りします。
株式会社Knocknote代表取締役。大学卒業後不動産営業に従事した後、ITの重要性を強く感じエンジニアへ転職。ソーシャルゲーム開発、スマホアプリやPepperアプリの企画及び開発、高校でのプログラミング講師などの業務に携わる。2017年1月に創業。現在はプログラミング教育事業、システム開発事業を展開。今後は海外向けの教育事業をさらに拡大させていく事が目標。著書:『作って学べるUnity超入門』(技術評論者)