Scratchのクローンの使い方

クローンってなに?

Scratchを始めたばかりの人は思うように使えずにゲームが作れなかったりしているかと思います。
しかし、『クローン』をうまく使うことによって、作れるゲームの幅がぐーんと伸びます。
クローンはスプライトをゲーム中にそのまま複製できるというものです。
つまり、スプライト自体の分身を作ってあげるための機能です。

クローンを使って弾を作ろう

最初に『新しいスプライト』から『Boal』というものを入れてみましょう。
こちらが今回の弾になります。

入れたら今度は

と『Boal』にスクリプトを作ってみましょう。
なぜ入れるかの解説は以下の通りです。
『イベント』→『旗がクリックされた時』
スタートの時動かすため。
『制御』→『ずっと』
ずっとを入れないと、押された判定がされないため。よく忘れる人もいるので注意。
『見た目』→『隠す』
弾が最初から出ているとおかしいので隠す
『制御』→『もし〇なら』
『調べる』→『スペースキーが押された時』
スペースキーが押されている時の判定をするため
『制御』→『自分自身のクローンを作る』
スペースキーが押された判定がされたら『Boal』のクローンを作る
『演算』→『〇ではない』
『制御』→『〇まで待つ』
『調べる』→『スペースキーが押された時』
スペースキーを押しっぱなしにするとクローンが出続けてしまうので入れましょう。
入れないと古いパソコンだと重くなったり、最悪フリーズする時があります。
どうしても押しっぱなしで出したい場合は代わりに『1秒待つ』を入れてあげましょう。
これで、弾を出す準備は完了です。
しかし、これだけではまだ弾は動いてくれません。
クローンを作ったら、クローンに動かすためのプログラミングをしてあげないといけません。
では下のようにスクリプトを作ってみましょう。

これで旗のマークをクリックすれば弾がネコから弾が出るようになったかと思います。

『制御』→『クローンされた時』
クローンの命令するために使います。
『見た目』→『表示する』
さっき『隠す』を入れているので出すためには『表示する』を入れないと出てきません。
『動き』→『スプライト1へ行く』
ネコから弾を出したいのでネコのところへ行くようにする。
『制御』→『〇まで繰り返す』
『調べる』→『端に触れた』
端に触れるまで繰り返すため
『動き』→『10歩動かす』
動かすために入れています、『繰り返す』の中に入れることで繰り返されます。数字を変えると速さが変わります。
出したい方向が決まっているなら『x座標を10ずつ変える』でも同じ動きをします。
『制御』→『このクローンを削除する』
クローンを削除するために使います。クローンは残っていると動きが重くなる原因になるので、
役割の終わったクローンは『隠す』ではなく、『削除』してあげましょう。
始めたばかりの人がよくこれで失敗します。
これで弾は完成しました。
どうでしょうか?これだけでも色々なゲームの幅が増えたかと思います。

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