キュレーションメディアの現状と今後
コラムここ最近、一部のキュレーションサービスにおいて、不適切な記事が多数掲載されていたとして全記事が非公開となる事態が発生しております。
そもそもキュレーションメディアってなに?
キュレーションメディアとは、個人の情報発信をデータベース化、メディア化したWebサイトのことです。
まとめサイトをイメージするとわかりやすいかと思います。ユーザーが情報をまとめて記事としてあがっています。
つまり、一般的には、著作権的な問題は運営元ではなくライターの責任となり、記事内容も責任を負わないという形式になっています。
キュレーションメディアが成長した背景
キュレーションメディアが成長しているのは、低コストで記事を大量生産することによって、SEOでの検索誘導数を集められるためです。
企業目線からすると、運営するWebサイトにたくさん人を集めたいわけです。そのためには、検索エンジンで関連するワードで検索されたときにヒットするようにSEOマーケティングを実施するのは当然の流れです。
キュレーションメディアの問題
しかしながら、一部のキュレーションメディアでは、ライターを自社で囲い込み、指定したテーマの記事を、他媒体で書かれている内容の言い回しだけを変更して、短時間で大量にアップしているとも言われています。
転載や著作権という問題に加えて、今回の非公開となった事態で最大の問題となったのは記事の信ぴょう性です。
今回の事態の発端となったサイトは、医療・健康情報を扱うサイトです。
医療・健康情報を扱うサイトにおいて、科学的根拠が曖昧な記事や、著作権が問題視される記事が多数含まれているという批判が集まり、サイトの休止まで追い込まれたわけです。
今後の展望
前述のとおり、SEOマーケティングに注力することは決して悪いことではありません。
しかしながら、大前提としてユーザーにとって価値と信ぴょう性のある情報を提供していくことが、メディアを運営する企業としての重要なことです。
Knocknoteにおいても、日々のサービス・情報提供において、ユーザーが求めている・価値を感じてもらえるという軸は重要視しています。
株式会社Knocknote代表取締役。大学卒業後不動産営業に従事した後、ITの重要性を強く感じエンジニアへ転職。ソーシャルゲーム開発、スマホアプリやPepperアプリの企画及び開発、高校でのプログラミング講師などの業務に携わる。2017年1月に創業。現在はプログラミング教育事業、システム開発事業を展開。今後は海外向けの教育事業をさらに拡大させていく事が目標。著書:『作って学べるUnity超入門』(技術評論者)