湯桶読みと重箱読み
コラムプログラミングではよく「引数」という単語が出てきます。
引数がどういった役割を持つかはさて置いて、「引数」は”いんすう”とも読めますが一般的には”ひきすう”と読みます。
「因数(いんすう)」と混同してしまう事態を避けるために、あえて”ひきすう”と読む事が慣用化した結果なのだそうです。
この「引数」のように音読みと訓読みが混じり合った単語の読み方は「湯桶読み(ゆとうよみ)」もしくは「重箱読み(じゅうばこよみ)」と言われます。
●湯桶読み = 訓読み + 音読み の組み合わせ
●重箱読み = 音読み + 訓読み の組み合わせ
その前に、訓読みと音読みの例
春:訓読み – はる | 音読み – シュン
夏:訓読み – なつ | 音読み – カ
秋:訓読み – あき | 音読み – シュウ
冬:音読み – ふゆ | 音読み – トウ
馴染み深い?浅い?
湯桶読み、重箱読みは時に違和感を覚えることがあります。
苗字だと例えば
佐藤 → 湯桶読み:すけトウ 重箱読み:サふじ
鈴木 → 湯桶読み:すずモク 重箱読み:リンき
高橋 → 湯桶読み:たかキョウ 重箱読み:コウはし
一瞬で聞き覚えのない苗字になってしまいました。
湯桶読みの例
- 合図(あいズ)
- 赤点(あかテン)
- 内税(うちゼイ)
- 株式(かぶシキ)
- 釣銭(つりセン)
- 豚肉(ぶたニク)
- 店番(みせバン)
重箱読みの例
- 駅前(エキまえ)
- 王様(オウさま)
- 客間(キャクま)
- 牛丼(ギュウどん)
- 毒茸(ドクきのこ)
- 曜日(ヨウび)
普段は意識しないけれども
普通に生活している分にも良く耳にする単語も多いです。
苗字の湯桶読み、重箱読みは違和感がありましたが、やはり聴き慣れているかいないかの違いもあるのかもしれません。
意外だったのが「肉」が音読みだった事です。
てっきり訓読みだと思い込んでいたのですが、音読みが「ニク」で訓読みだと「しし」と読むそうです。
漢字ってむずかしいですね〜!
株式会社Knocknote代表取締役。大学卒業後不動産営業に従事した後、ITの重要性を強く感じエンジニアへ転職。ソーシャルゲーム開発、スマホアプリやPepperアプリの企画及び開発、高校でのプログラミング講師などの業務に携わる。2017年1月に創業。現在はプログラミング教育事業、システム開発事業を展開。今後は海外向けの教育事業をさらに拡大させていく事が目標。著書:『作って学べるUnity超入門』(技術評論者)