シンギュラリティ(技術的特異点)とレイ・カーツワイル氏
コラムシンギュラリティ、それは2045年と予測されている、人工知能が人間の能力を超える技術的特異点のことです。
人間がAIやナノテクノロジーなどとの融合により人間の成長曲線が無限大になる点、特異点に到達することです。パラダイムシフトとも言いかえることができるでしょう。
特異点とはy=1/xのとき、xが1のときはyは1。xが0.1のときはyは10。xが0.001のときyは1000。
ではxが0.000000・・・・・と、0になった時、y=+∞と無限大になります。
このように一般のところと比べて異常な形態を示すところを特異点と呼びます。
2045年問題とも言われ、2000年問題とは比べものにならないくらいの注目を集めています。
上記グラフの直線と指数が指すものはそれぞれ何を指すものでしょうか。
こちらのレイ・カーツワイル氏の動画をご覧ください。
すでにこの世の中はこんなとんでもない世界になってきています。レイ・カーツワイル氏について簡単ではございますが紹介させていただきます。
レイ・カーツワイル氏について
1948年にアメリカ合衆国に生まれたフューチャリストです。つまり、歴史上起きた出来事を踏まえ、未来で何が起きるかを予測する学者です。人工知能の分野において世界的に有名で、特にシンギュラリティ(技術的特異点)に関する著書で有名です。
彼は12歳からコンピューターに触れ、高校生の時にコンピューターに作曲させた音楽をテレビで披露し、ホワイトハウスでリンドン・ジョンソン大統領からウェスティングハウス・サイエンス・タレント・サーチ賞を受賞するなど、技術者として華やかな青春時代を過ごしました。2005年になると有名な著書『The Singularity Is Near:When Humans Transcend Biology』を書きます。2012年にGoogleに入社し、2015年からGoogleでAI開発の総指揮をとり、大脳新皮質をコンピューターシミュレーションしようという「Neocortex Simulator」に取り組んでいます。
彼は2005年に書いた上記著書にて以下のような未来予測をしました。
2010年代
・「VRメガネ」。さまざまな日常のタスクでユーザーを助けることができる「バーチャルアシスタント」プログラムを搭載したコンピュータの登場。
2020年代
・1000ドルのパーソナルコンピュータは人間の知性をエミュレートするために必要なハードウェア性能を持っている。
・人間の脳全体の正確なコンピュータシミュレーション。
・血流に入ることができるナノボットは、この10年の終わりまでに(必ずしも広く使用されていないが)存在することになる。
・この10年の後半では、仮想現実(バーチャルリアリティ)は、本当の現実と区別がつかないほど高品質になる。
2030年代
・人々の脳内のナノマシンは脳の認知、メモリ・感覚機能を拡張することができる。
・記憶用脳ナノボット、または「経験ビーマー」として知られている人間の日常生活のリアルタイム情報脳伝送を使用して、他人の感覚を「リモート体験」できるようになる。
・ナノテクノロジーは人の知性、記憶や人格の基礎を変え、人々は自分の脳内の神経接続を自由に変更できる。
2040年代
・人々はマトリックスのように仮想現実で時間の大半を過ごすようになる。
・「フォグレット」(人体をとりまくナノマシン群。人間の外見を自由に変化させる)が使用されている。
2045年:シンギュラリティ
・1000ドルのコンピューターは全ての人間を合わせたより知的である。これはローエンドのコンピュータであっても人間よりはるかに賢いことを意味する。
・技術的特異点、人工知能は地球上で最も賢く最も有能な生命体としての人間を上回るように発生する。技術開発は、自ら考え、行動し、通常の人間には何が起こっているのか理解できないほど迅速に相互通信できるマシンによって引き継がる。マシンは、AIのそれぞれの新しい世代が速く開発されると、自己改善サイクルの「暴走反応」に入る。これ以降、技術の進歩は、マシンの制御下におかれ、爆発的であるため、正確に(それゆえ「特異点」という)予測することはできない。
もう2030年以降がとんでもないことになっていませんか?結局最終的には人間とは何かという議論にいきつくのです。
動画にあった指数関数もわかりやすいですよね。
この先の未来と私たちにできること
この先どんな未来になるかの予測がある程度明確についているなかで、もはやICTの知識はエンジニアだけでなく全人類にとって必須のものとなっていくでしょう。
私たちKnocknote(のっくのーと)では、これまで通り、未来を担うお子様へのICT、プログラミング教育はもちろん、今後は高校生、大学生や社会人の皆様にもICTリテラシー、プログラミング、仕事でつかえる実践PCテクニックなどの授業も行なっていく予定です。 IT業界への就活や転職はもちろん、どんな業務でも使うようなPCテクニック、ICTリテラシーを提供させていただきます。
私たちKnocknote(のっくのーと)でも積極的に日々勉強し、次の時代に向けて体制を整えております。
来たる2045年に備えて・・・
株式会社Knocknote代表取締役。大学卒業後不動産営業に従事した後、ITの重要性を強く感じエンジニアへ転職。ソーシャルゲーム開発、スマホアプリやPepperアプリの企画及び開発、高校でのプログラミング講師などの業務に携わる。2017年1月に創業。現在はプログラミング教育事業、システム開発事業を展開。今後は海外向けの教育事業をさらに拡大させていく事が目標。著書:『作って学べるUnity超入門』(技術評論者)