WordPress(ワードプレス)とは?メリット・デメリットは?
コラム本記事では世界中のWEBサイトの約1/3を占めると言われていて非常に人気の高いWordPress(ワードプレス)について、全く知識のない初心者の方でも何が出来て、どんなメリット・デメリットがあるのかなど基本的なことをわかりやすく丁寧にご紹介いたします。
WordPress(ワードプレス)とはなにか
WordPress(ワードプレス)とは、ブログのようなサイトを手軽に制作出来るソフトウェアです。
WordPress(ワードプレス)はオープンソースなのでソフトウェア自体にライセンス料がかからず、無料で使うことができます。
さらに SEO対策 (Googleなどの検索結果の上位に出やすくするための対策)の設定をしやすいため、検索順位を上げたいメディアサイトやオウンドメディアなどでもしばしば採用されています。
従来のブログと違うのは、多くの人が作成した豊富なプラグインやテーマをカスタマイズして使うことが出来る点です。
また、WordPress(ワードプレス)のサイト作成の手順通りにつくればデータベースの設計など難しいことなくWEBサイトがお手軽に作成することが出来ます。
WordPress(ワードプレス)の実際の画面を見る
さて、WordPress(ワードプレス)がどういうものかを軽くさらった上で実際にWordPress(ワードプレス)で作られたサイトを見ていきます。
ここではローカルにインストールしたWordPress(ワードプレス)を使っていきます。
まず、これがWordPress(ワードプレス)で作られたサイトです。
ユーザーがこのページにアクセスして閲覧します。まだ初期画面の状態なので簡素な作りとなってます。
※WordPress(ワードプレス)を入れたディレクトリをURLに指定すると画面が表示されます。
そしてこれがWordPress(ワードプレス)の管理画面です。
ここからテーマやプラグインの変更、記事の投稿などをすることができます。
※ユーザー画面を表示した時のURLに「wp-login.php」を追加するとログイン画面が表示されて管理画面にログインできます。
テーマを変更してみる
では試しにこの管理画面からテーマを変えて素敵なサイトにしてみましょう。
管理画面からWordPress(ワードプレス)にデフォルトで入っている「Twenty Seventeen」というテーマを選択して有効化しました。ユーザー画面を表示して確認してみます。
どうでしょうか?先ほどまで真っ白だったページが綺麗なWEBサイトと変化しました。
このようにテーマを当てることでユーザー側のサイトの見た目を変更することができます。他のテーマをダウンロードしたり自作テーマを使うこともできます。
記事を投稿してみる
次に記事を投稿してみたいと思います。
また管理画面に戻って投稿一覧から新規追加を選択します。
次のような記事を書く画面になるので記事を書いて公開してみます。
記事を公開しました。ユーザー側で記事を見ることができるようになります。確認してみましょう。
うまく新しい記事を投稿することができました。
このように新しい記事を管理画面から追加することができたり、テーマを変更することができます。
記事の書き方については初めてのWordPressの書き方の記事でより詳しく解説していますのでご覧ください。
WordPress(ワードプレス)のメリット・デメリット
ここまでで見たようにWordPress(ワードプレス)を使うことによってブログやホームページをお手軽に作成することができます。
しかし、導入する場合にはメリットだけではなくデメリットも当然ながら存在します。
どんなメリットとデメリットがあるのかについて考えていきます。
メリット1
プラグインやテーマが豊富
機能を追加するプラグインは5000以上、テーマは7000以上が公開されています。
自分のサイトに必要なプラグインや気に入ったテーマを選んで使うことができます。
メリット2
無料で使える
WordPress(ワードプレス)はそれ自体ではライセンス料がかからないので無料です。
公開するためのサーバー(作成したサイトを置いておくコンピューター)さえあれば自分のサイトを公開して運用することが出来ます。
メリット3
記事の管理が楽
WordPress(ワードプレス)では管理画面から記事を投稿したり、カテゴリーをつけます。
管理画面では、HTMLやCSS、PHPといったプログラミング言語を知らない方でもブロックを組み合わせて記事を書いたり更新できるのでとてもユーザーフレンドリーと言えます。
デメリット1
セキュリティ
セキュリティ面に関してはやや不安が残ります。WordPress(ワードプレス)はシステムそのものが全世界に公開されていて、内部を誰でも見ることができます。
さらにシェアが非常に高いのでその分セキュリティの脆弱性を突こうとするハッカーに狙われやすいです。
もしセキュリティの脆弱性が見つかれば自分のWordPress(ワードプレス)サイトにもあるということになるので危険です。
デメリット2
ページ表示速度が遅くなる場合がある
WordPress(ワードプレス)ではデータベースの中に記事が入っていてそのデータを動的に取ってくることになります。したがって静的なサイトと比べるとページ表示に時間がかかってしまうという場合があります。
また、プラグインを多数入れたことによってサイトが重くなり表示速度が著しく落ちてしまうことも考えられます。
デメリット3
学習コストがかかる
WordPress(ワードプレス)は自由度が高く自分好みにカスタマイズできますが、テーマを使わないでやろうとするとHTMLやCSS、PHPといったプログラミングをする必要があります。
また、それらが分かってもWordPress(ワードプレス)独自の関数を覚える必要などがありますので自分でカスタマイズしたい場合はややハードルが高いと言えます。
どういうサイトに向いているのか
このようにWordPress(ワードプレス)にはメリット・デメリットがあります。
- ブログやホームページを自分好みにしたい
- 記事を更新しやすいようにしたい
- 運用コストを安くしたい
といった場合にはWordPress(ワードプレス)が向いているといえます。
逆に、
- ページ表示速度が重要で軽くて速いサイトを作りたい
- 記事を更新する必要が全くない
- セキュリティ的に安全なサイトにしたい
といった場合はわざわざWordPress(ワードプレス)を使わず、HTMLやCSSのみでホームページを作ったり、PHPやRubyといった言語を使ってWEBサイトを作成するということも考えられます。
自分の作りたいサイトの目的に沿って使い分けるというのが一番ですが、お手軽にWEBサイトを作りたい場合にはWordPress(ワードプレス)を使ってみることをおすすめします。
まとめ
- WordPress(ワードプレス)を使うとブログのようなサイトをお手軽に作成できる
- 簡単にテーマを設定したり、記事を追加できる
- WordPress(ワードプレス)にもメリット・デメリットがあるので使い分けが必要
といったことが言えます。
WordPress(ワードプレス)をいっさい知らない初心者の方もなんとなくイメージが湧いたのではないでしょうか?
現在、WordPress(ワードプレス)のシェアはNo.1であり、これからも伸びることが予想されます。
初心者の方が今から勉強を始めたとしても需要が十分あるので、WordPress(ワードプレス)を一度学んでみることをおすすめします。
株式会社Knocknote代表取締役。大学卒業後不動産営業に従事した後、ITの重要性を強く感じエンジニアへ転職。ソーシャルゲーム開発、スマホアプリやPepperアプリの企画及び開発、高校でのプログラミング講師などの業務に携わる。2017年1月に創業。現在はプログラミング教育事業、システム開発事業を展開。今後は海外向けの教育事業をさらに拡大させていく事が目標。著書:『作って学べるUnity超入門』(技術評論者)