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Unityの産業活用事例|ゲーム以外で広がる3つの分野

コラム  

子どもがパソコンに向かってUnityで熱心にゲームを作っている姿を見て、「この技術はゲーム業界以外でも役に立つのだろうか」と考えたことはないでしょうか。ゲーム制作に夢中になる姿を頼もしく感じる一方で、将来の進路や仕事にどうつながるのか、保護者として気にかかる場面もあるはずです。

実は、Unityが活躍している場所はゲームの世界だけにとどまりません。自動車の運転席に表示される画面や、大規模な建設現場のシミュレーション、さらには病院での手術トレーニングに至るまで、幅広い産業で導入が進んでいます。ゲーム作りで培う3D空間の扱い方やプログラミングの考え方は、社会を支える現場でもそのまま活きる技術です。

まずはUnityがどのような産業現場で活用されているのか、具体的な事例を見ていきましょう。プログラミング教室のTETRA UPでも無料体験会を開催していますので、関心がある方は無料体験会で、まずはお試しください。



Unityはゲーム制作だけでなく産業でも使われている

Unityのロゴから自動車・建築・医療・ゲームのアイコンが放射状に広がる図

Unityは世界中で数多くのゲーム開発に利用されている開発プラットフォームですが、近年は製造業や建築業をはじめとする産業分野での活用が急速に広がっています。

Unity公式サイトには産業分野におけるUnityという専用ページが用意されており、自動車・製造、建築・建設・土木、医療などの業界でリアルタイム3D開発ソリューションが使われていると説明されています。画面の中で立体的な空間をリアルタイムに描写し、操作に応じて動かす技術は、ゲームだけでなく現実世界の課題解決にも欠かせない道具となりました。

さらに、業界ごとの具体的な導入プロジェクトをまとめた活用事例のハブページも公開されています。ここからは、その中でも特に導入が進んでいる「自動車」「建築」「医療」の3つの分野を取り上げ、実際の企業や医療機関がどのようにUnityを活用しているのかを順に見ていきましょう。

自動車業界|マツダとティアフォーの事例

車の運転席のダッシュボード画面に抽象的なUI画面が表示されているイラスト

自動車の分野では、車内の表示システムから自動運転の研究開発に至るまで、Unityのグラフィックやシミュレーション技術が導入されています。

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは2024年3月7日、マツダ自動車とコックピットHMI(ヒューマンマシンインターフェース)領域のGUI開発においてパートナーシップ契約を締結したと発表しました(出典: マツダ&Unity:自動車のコックピットHMIの新しい未来を切り拓く)。開発するGUIは、2025〜2027年以降に導入予定のモデルへの搭載を見込んでいます。

このパートナーシップに関して、マツダの執行役員は「ひと中心」の開発思想のもと、今後も人とクルマのインターフェースを進化させていくとコメントしました(出典: Unity Partners with Mazda to Transform In-Cabin Car Experience)。スピードメーターやナビゲーションなど、ドライバーが見る画面の表現力や操作性を高めるために、ゲームエンジン由来のリアルタイム描画技術が採用されています。

また、車載画面だけでなく自動運転の技術開発にもUnityが使われています。自動運転ソフトウェアを手掛けるティアフォーは、オープンソースの自動運転シミュレーター「AWSIM」の開発にUnityを導入しました(出典: Unityと実現する「自動運転の民主化」——ティアフォーがオープンソースシミュレーター「AWSIM」の開発にUnityを導入した理由)。現実の道路を走行する前に、仮想空間上で膨大な走行テストを繰り返すシミュレーターの基盤として、Unityの3D空間再現力が活かされています。

建築業界|大林組と清水建設の事例

設計データがUnityを経て仮想空間の建設現場モデルになる3段階のフロー図

建築や建設の分野でも、設計データや現場の状況を仮想空間に再現して業務を効率化する試みにUnityが役立てられています。

大手総合建設会社の大林組は、Unityを用いてBIM/CIMの設計データやセンサー・点群データなどを取り込み、サイバー空間上に建設現場を再現するプラットフォームを構築しました。このプラットフォームを活用し、生産性10倍の達成を目指して現場の業務変革を進めています(出典: 「生産性10倍の達成」を目指し、サイバー空間上に建設現場を再現・構築する)。

また、清水建設は日本建築センターと協働し、建築確認審査の事前協議で活用するためのシステムを共同開発しました。これはUnityベースのAR技術とLiDAR点群モデルによって、確認申請BIMモデルと法適合判定プログラムの整合を確認する機能であり、カンファレンスのSYNC 2022でも紹介されました(出典: Unityを活用したARと確認申請BIMモデルによる遠隔検査)。

Unity側でも建築分野向けの機能開発が進んでおり、建築業界のBIMデータをVRやARで活用するためのツールとしてUnity BIM Importer ~BIMデータの活用事例と新しいソリューション~がリリースされ、清水建設などとの活用事例が紹介されています。平面の図面だけでは把握しにくい建物の構造や現場の進捗を、3次元の立体モデルとして直感的に確認できる点が強みです。

医療業界|手術トレーニングや治療計画に役立つUnity

VRゴーグルを着けて手術トレーニングのシミュレーションをしている人物のイラスト

医療の現場においても、患者の治療計画や医師の技術習得を支援するツールとしてUnityが活躍しています。

Unity公式の医療業界向けソリューションページ(AR & VR Software for Healthcare Industry)では、シンシナティ小児病院の事例が紹介されています。同病院では、手術計画の精度を高め治療成果を向上させるため、患者ごとの解剖学的デジタルツインを作成して事前検証に役立てる手法が取られました。

また、医師の手術トレーニング環境にもUnityの技術が組み込まれています。医療シミュレーターを開発するVirtaMedの「LaparoS」シミュレーターは、複合現実(MR)技術を用いて腹部のデジタルツインを再現し、高度な外科トレーニング環境を実現しました(出典: VirtaMed LaparoS シミュレーターによる、複合現実を活用した外科トレーニング)。

手術の現場では失敗が許されないからこそ、仮想空間の中でリアルな感触や解剖構造を体験できるトレーニング装置の価値が高まっています。ゲームの世界で培われた高度なグラフィックと物理演算の技術が、人の健康や命を支える医療現場に貢献しています。

Unityを学ぶことは、将来の選択肢を広げる学び

教室でパソコンに向かう子どもからゲーム・車・建物・病院へ矢印が伸びるイラスト

ここまで見てきたように、自動車(マツダ・ティアフォー)、建築(大林組・清水建設)、医療(シンシナティ小児病院・VirtaMed)という多様な産業分野で、Unityを用いた技術開発が行われています。

子どもが「ゲームを作りたい」という思いから始めるUnityの学習は、単にゲーム業界にとどまらない選択肢を広げるきっかけになります。3D空間で立体的なオブジェクトを配置し、物理的な動きを設定し、ロジックを組み立てるという一連の経験は、産業界で求められているシミュレーションやデジタルツインの基礎そのものです。

なお、子どものUnity学習を家庭で始める際には、どのようなゲームやアプリから触れるとよいか迷う場面もあるでしょう。制作のイメージを掴みたいときはUnityでつくられているアプリ5選や、取り組みやすい題材を紹介したUnity初心者必見!ゲーム開発を始めるなら何から作ればいい?基本を学ぼうが役立ちます。全体の学習の流れについてはUnityでゲームを作る方法 初心者向けプログラミングガイドでも整理されています。

プログラミング教室のTETRA UPでは、小学校高学年以上を対象としたUnityコースを開講しています。使用するプログラミング言語は本格的なC#で、四谷本校での対面受講に加え、オンラインでの受講にも対応しています。将来の可能性を広げる学びの第一歩として、無料体験会で、まずはお試しください。



よくある質問

Q. TETRA UPのUnityコースは、何歳から受けられますか。使う言語も教えてください。

A. 対象は小学校高学年以上で、言語はC#を使います。教室だけでなくオンラインでの受講にも対応しています。

Q. 子どもが自動車や建築に興味がなくても、この記事で紹介した事例を参考にする意味はありますか。

A. 今回紹介したのは、Unityという技術の使われ先の幅広さを示す事例です。子どもの今の興味がゲーム制作そのものに向いていても、C#で考えるロジックや3D空間の扱い方は、自動車や建築の現場で使われている技術と同じものです。興味の入り口はゲームのままで十分です。

Q. 記事で紹介した自動車・建築・医療以外にも、Unityが使われている分野はありますか。

A. Unity公式の産業分野ページには、自動車・建築・医療のほかにも複数の業界向けソリューションが紹介されています。業界別の事例一覧は、Unity公式の活用事例ページで確認できます。

Q. こうした産業活用の話を、子どもにどう伝えればわかりやすいですか。

A. 難しい業界名より先に、今作っているゲームと同じソフトで本物の車や病院のトレーニングも作られているという事実から伝えると伝わりやすくなります。記事で紹介したマツダや大林組のような具体的な会社名を一緒に見るのも、子どもには実感が持ちやすいきっかけになります。

まとめ

この記事では、ゲーム制作の枠を超えて広がるUnityの産業活用事例について、以下の3つの分野を取り上げて紹介しました。

  • 自動車分野:マツダによる車内GUI開発への採用や、ティアフォーによる自動運転シミュレーター「AWSIM」の開発
  • 建築分野:大林組による建設現場のデジタルツイン構築や、清水建設による確認申請BIMモデルの整合確認機能
  • 医療分野:シンシナティ小児病院の手術計画デジタルツインや、VirtaMedによる外科トレーニングシミュレーター

Unityで身につく3D空間の操作やC#によるプログラミングスキルは、エンターテインメントにとどまらず、社会の多様な産業を支える力へとつながっています。「ゲームが好き」という子どもの好奇心は、未来の技術へと直結する大切な原動力です。

TETRA UPのUnityコースでも、小学校高学年のお子さまを対象に、C#を用いたプログラミング学習を提供しています。教室受講とオンライン受講の両方に対応していますので、お子さまの興味に合わせた最初の一歩として、無料体験会で、まずはお試しください。



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